かみうちの巻 1231
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2009/09/07 [No.2013]

どうすべぇ〜
霞の塒はこんな感じ・・・
昨年、一昨年と水に浸かり過ぎ(猟期中は1日4〜5回水に浸かり、乾かしている)で、尾羽の状態が悪い霞。今年も先日の日記に書いたが、塒の終わり際に鈴付が一本落ちて、生え変わってきている。つまり毎年この羽だけ2回づつ変わっているのです。

今年は霞を休ませる事も考えてはいますが、刹那はやんなきゃいけないし、白波も「兄/しょう」なので、2羽とも兄やるのはなぁ・・・

霞が体を捻っているのは、「いつものパーチ」上なので、ホームアグレッション(発情がらみでオスに対する態度と嫌悪が絡んでいます)が出ています。このまま近づくと「バツン」と掛かってきます。この子は2年目の訓練以降は訓練が進むまでこんな感じ・・・ちゃんと「飛ばし込む」ことで、解消されます!!
ちなみに2年目以降と書いたのは、1年目(シーズン・手に入れてから訓練するまで)は、ただ繋いでいただけですが、鳴きもせず、そっけない感じ、アグレッションなんてでそうにないそぶり・・・おとなしいもんです。それが1年目の訓練はすんなり進み、アグレッションで悩む事も無く・・でしたが、2年目以降はこんな感じになるのです。


2009/09/06 [No.2012]

鷹匠補研修会・・・弐
第弐回は調教全般です。
あくまで諏訪流に伝わる「網掛の調教の基本」を話しました。まぁ、昨年、一昨年と主だった人は受けていますので、今回は初めての方が1名と再参加の方とで少し寂しめではありましたが・・・・

今回(壱と弐)の研修では、放鷹協会における十七代欠番の訳や、なぜ網掛を放鷹協会が声高にアピールしたか等は鷹匠を目指す受講者には当然話しておかなければなりませんので・・・

ちなみに刹那の背中はこんな感じ!!


2009/09/05 [No.2011]

鷹匠補研修会・・・壱
本日は河童にて鷹匠補研修会・・・壱が行われました。鷹匠補研修会はそもそも鷹匠認定試験の前に最低限知っていて欲しい諏訪流の知識と基本の技術(型と言うべきかな)を学ぶ場として行われています。
また、実演等では鷹匠も他の演者も来てくれたお客さんからはあまり区別されません。ですので、放鷹協会として「質問への見当違いな回答」や「恥ずかしい技術」をなくす為に、最低限度の知識や所作を身につけてもらう場としているのです。

今回の研修・・・壱は、研修内容の説明。日本放鷹協会の成り立ち、諏訪流の流れ、諏訪流の特徴、他流派の流れ等です。ちなみに講師は私が務めました。


2009/09/04 [No.2010]

他・・・・
現在では多くの流通個体が繁殖個体であるため、また、入手目的のほか、鷹狩りなどに使わなくなった後の使用目的がかかわり、巣鷹と網掛(間の巣周り)と言う分け方だけでは、困る場合がある。また、飼育下と言う事で自然ではありえない人工授精によるハイブリッドの作出が行われています。別種のペアにヒナを育てさせる「フォスターマザー」なんかも行われています。さらに別種のペアに数種のヒナを育てさせることも行われています。まぁ、このような個体はあまり流通ルートには乗らないとは思いますが・・・・

私などもブリーダーへの注文時にはあれこれ履歴を教えてもらえるようにはしています。しかし、現実として、「手に入れること」が大前提と言うか、最優先されるため、あまり言えない・・・ことも多々あります。まだまだ、需要と供給のバランスが悪いと言えます。
 
昨日はうちの両親が奈良の旅館で二人展をやっていたので2人の弟と顔出しに行って来ました。そういうとこに気の回らない私は、一番下の弟に誘われただけなんですが・・・ついでに大和郡山にあるラーメン店「豚○骨」で濃厚豚骨ラーメン+煮卵を食べてきました。相当に濃厚でドロドロのスープですがくどくは無く、まろやかな感じ。惜しいのは麺がもうちょっと美味しいと・・・と言う所と、トッピングが殺風景でお得感が薄い感じです。


2009/09/03 [No.2009]

ペアレントレアード個体
「ハンドレアード個体」に対して、両親(もしくは片親)が育てたものがペアレントレアード個体(特に飼育下個体)。親個体に刷り込みが入った個体です・・と言うか自然な個体達なので、特に「親に刷り込みが・・・」とかはあまり言いません。繁殖について言えば、オスとメスを良い環境(これはかなり広い意味です)で飼えば、自然繁殖する可能性がある(高い)と言えます。もちろん相性も有るので簡単では有りません。逆に人工授精には向きません。ですので、強制的に精子を取る。強制的に精子を挿入しなければ、人工授精は出来ません。猛禽類(特に通常の種)では現在、強制的な人工授精は主流ではありません。

よく言う「網掛/あがけ」は野生生活(自活)を始めた、もしくは、・・・している個体で、当然ながら両親が育てたものなので、両親に刷り込みが入っています。ただ、ロシアやウズベキスタン等からワイルド個体として輸入されていた個体等は、ほとんどが巣鷹で網掛かどうかは解らないのが普通です。また巣鷹は「巣鷹と想像できる(かなり断定できる)」が、網掛かどうかは「網掛じゃないか?」程度で多くの場合がすれた巣鷹と思われる個体が混じり、断定できないことが有り得ます。

「網掛」に対し「巣鷹」とは巣から捕ってきた鷹(ヒナ)のことで、インプリントとは限りません。一般に刷り込みが入るのは7〜14日程度と言われ、それ以降に捕られた(小屋の巣から取りだした)鷹(ヒナ)も巣鷹ですが人に刷り込みが入らないことが多いものです。つまり孵化してから巣立ちまでに捕獲されたものは巣鷹。しかし、刷り込みの期間があるので巣鷹でも刷り込みは人に入らず、同種に入るケースもあるのです。また中途半端な時期の場合どちらにも入らないケースもありえると言うことなのです。
さらに「巣回り」と言う段階もあります。巣立ちはしたが、自活はしていない個体のことで、狩りの経験は無いが態度は「鷹」と言う状態です。網掛よりは馴れやすい(悪い所が少しまし)が巣鷹の悪い所は出にくいと言う所なのですが、逆に言えば巣鷹に求める良い所も網掛に求めるの良いところも無いとも言えます。

・・・続く??

据え回し中の吉田氏のオオタカの様子。


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