2006/03/27 [No.550]
足革の危険性・・・
本日、F氏がハリスホーク♀の「楓/かえで」(2005年生まれ・イギリスブリード・ペアレントレアード個体)を連れて来店、いつものように敷地内でフライトトレーニングを開始・・・・この子はまじめな子で、木に行かしてもスギの木の天辺当たりまで一気に競り上がったり、毎回ルアーを綺麗にエアーキャッチ、活餌への反応もばっちりで、今後の成長が楽しみな個体であるのだが・・・・ のんびり飛ばしているときに、事件は起きた!! スギの木の7〜8m(傾斜になっている上にある木で・・・平坦な地面からは10m以上)のところの横枝から楓がスタートできない!!「神内さん、最悪なことが起こったかも知れない・・・」良く見るとミュージェスのジェスホールが枝に引っかかっている。何度か、呼んでみるがスタートできない。困った挙句、F氏はスギの木に登ることを決意・・・しかし、枝のない幹は滑って登れない・・・すぐに河童にあった脚立を使い、念のためロープをかけながら細い枝を頼りにF氏はゆっくりと登っていった。何とか、楓の居る枝まで登りきり事なきを得ることが出来たが、今後はフライングジェスに必ず取り替える必要があることを再認識することになりました。しかし、これが幹から手の届かない枝先などだったらと思うと、ゾッとします・・・・・
アイルメリィ方式の足革はそれまでのトラディショナルジェス(和式を含む)の危険と判断されるジェスホール(大緒をつけるためのスリット)が、木などに引っかかる事等を避けるため、考案された欠点の少ない足革である。しかし、スリット(穴)のあるミュージェスのまま使っては、アイルメリィ方式を使う意味はほぼ無くなってしまう。今回もF氏はめんどくさがって交換して居なかったのだ。今回のことで危険性を再認識した彼は必ず交換することを誓った。また、私達伝統鷹匠が使う和式の足革(伝統の継承上必要と判断されるから)も危険性がることは確かなのである。今後は新たな工夫を加えるか、使用を限定するか等、課題が残る結果となった。 鷹に付属物を取り付けて飛ばす訳であるから、いろんなリスクが存在することは確かである。しかし、リスクだからとそのままにするのではなく、状況が許すかぎり危険性の少ない道具を使うのが飼育者(鷹を飛ばすもの)の義務ではないだろうか・・・・・
今回の件は起こるべくして起きた事を忘れないようにしなければならない。
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