かみうちの巻 200
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2023/10/20 [No.7554]

「継ぎ羽根/つぎばね」
もう少し先・・・実演直前?実猟前?にでも継ごうと思っていたんですが、見てくれ悪くて・・・、尾羽がないとブレーキの問題もあり・・で、我慢しきれず・・・・
根元近くだと再度折れた場合、継ぐ余地が無くなる。
だと、継ぎ直せない・・・と、スケベ心が働いて、割りと先、つまりは細い部分で継ぎました。
なので、継いだ部分は丸分かりです。
模様も違うしね!
この子はとりあえず尾羽は傷んでますが、初列風切りは1枚も傷んでないので、まだ・・・
尾羽もヒナん時に傷んだためボロでしたが、調教中は傷んだのがある割にはと言う感じ。

継ぎ羽根は、通常「塒/とや」で抜けた羽根を使います。
この子は「若鷹/わか」ですから他の子のになります。
抜けた羽根ですし、身体と繋がってない、乾燥もしているので柔軟性は損なわれ、折れやすいのは当然です。
まぁ、少しでも羽繕いをして、脂を塗り込んで欲しいものです。

昼からは、来週末に実技の研修会もあるので、今季最後になるであろう芝刈りを行いました。
さすがにあまり伸びなくなってきていますので、最後かと・・・


2023/10/19 [No.7553]

「大緒/おおお」
これは正式な「大緒」です。
宮内省で見てきたものを完コピのつもり!?
「足革」のついた鷹を「架」に繋ぐ紐(海外ではリーシュ)です。
絹製の組み紐で両端に「房/ふさ」(糸芯で縒り房)が付きます。
二つ折りにし、真ん中(折り目)に「モトオシ/もとおし」(縒り戻し/宮内省では鋼製)が付き、「モトオシ」には鹿革製の「小槌緒/こづちお」が付きます。
「小槌緒」にはいろいろな結び方(各名称)がありますが、宮内省では結び目がスリムな(簡単な結び方?)もので名称は不明(聞いたはずだけど知らんと言われた?はず/波多野鷹師は知ってる?)です。
また、モトオシの付く前後には緒(組み紐部分)を保護するための「大緒覆い革/おおおおおいがわ」と「又革/またがわ」が付きます。

結び方を勉強するんですが・・・
「大緒」は地面に落として(つける)はならず、また首に掛けるのはNG(花見先生がハッキリとダメだと言われたと聞いています)なので、「架」に繋ぐ時は苦労します。
「据え回し」時には、輪っかにして「鞢/エガケ」で持つか、「袂/たもと」に入れるようにと言われています。

宮内省で花見先生が使っていた「大緒」は朱色です。
「小槌緒」「大緒覆い革」「又革」は、いぶし革が使われています。
もちろん、時代や流派、藩などによって色、長さなどもいろいろあります。


2023/10/18 [No.7552]

とりあえずの「大緒/おおお」
昨日、楠会員が鷹匠補研修で使用する「大緒」を作りに来ました。
研修では和式の「架/ほこ」(架は、鷹を繋ぐ台/パーチで、さまざま形があり、名称もあります)に鷹を繋ぐ、繋ぎ方/結び方を勉強するために必要となります。
とりあえず結び方の勉強なので、正式な物でなくとも・・・
今回、楠会員が作った物はあくまで簡易式です。

NPO法人 日本放鷹協会では諏訪流放鷹術に限らず、海外から得た情報(技術など)なども学べるよう研修会を行なっています。
ただ、鷹匠補研修会参加については初心者研修会を経てからとか、型紙を渡すのは鷹匠補になってからとか、段階は当然あります。
入会だけされて会ったこともないとかはさすがに・・なので・・・・
ですが、ネタ隠しはありません。
また、この日記、放鷹協会のホームページなどでは、すべての情報を出してはいません。
会外向けの実演会や講演会などでお話する内容程度までです。
なぜか?とか、使い方の細かい技術とか、その辺りは協会会員にのみお伝えしております。
ですので、興味のある方はぜひ入会して頂きたい。
型紙は渡さなくとも、その場で型を使い「鞢/エガケ」作りを学ぶ、道具作りの研修会も行っています。


2023/10/17 [No.7551]

「足革/あしかわ」と「イギリ」
「足革」・・・鷹狩り(実猟)時やフリーにしてからは、鷹と人を結ぶ唯一の道具です。
そしてオオタカには「懸爪/かけづめ」(正確には指の部分/うしろ指ですが、指含めて〇〇爪と)と足革を繋ぐ「イギリ」をつけます。
どちらも柔皮製(鹿革)で作られます。
足革は鷹が暴れても(嫌がっては・・・暴れさせちゃダメなんですが)、羽を割って(「羽を割る/はねをわる」は獲物や振替時に呼ばれて行こうとして飛び出す事。良い意味で暴れること。この時姿勢が崩れず、スムーズな羽合せに繋がるようホゴシを行う)も、意図せず鷹が飛んでしまわないよう、羽合せ時に返すために保持し易く、逆に羽合せがスムーズに行われるよう拳から放たれなければなりません。
イギリは足革のズレ防止、足が出やすい個体には足革をしっかり保持するのに有効です。
しっかり保持する事で足を出させない。
羽合せ時にはズレないことでやはりスムーズに「鳥筋/とすじ」へ鷹を投げ込む事が出来ます。

「足革」を捻じ込む時に使う「抉/クジリ/くじり」、「イギリ」を通す時に使う「イギリ通し」(うぐいす)と言う道具もあります。


2023/10/16 [No.7550]

「鞢/エガケ」
「餌掛」と書いたり、単に「掛け/カケ/かけ」と言ったりもします。
諏訪流以外では「弓掛/ゆがけ」とも言う方もいますが、弓用なので「弓掛」の方がしっくりくる(弓道で使われています)し、書物などが出て(証拠として)も、伝聞で書かれたりしているものですので真偽の程は・・・・
まぁ、少なくとも諏訪流では「鞢」の字を使い「エガケ」と言います。
鷹を据える/扱うときに使う柔皮製(通常は鹿革)の5本指の手袋です。
諏訪流では縫って裏返すので、縫い目は内側に来ます。
ちなみに、宮内省では「燻し革/いぶしがわ」でつくられています。
また他の道具も飾り気のないしっそな物ばかりです。
「羽合せ/あわせ」を行う日本の放鷹術では手に伝わる鷹の足の感覚などを重要視するため、フィット感が良い現在の形になったと言えます。
日本放鷹協会では、鷹匠認定試験を受けるまでにこの「鞢/エガケ」が縫えるようになっておく必要があります。
他には足革も縫える必要があります。
宮内省の道具でも鷹匠自ら作る道具は多くありません。
「鞢/エガケ」もミシン縫いの物もありましたので、発注もされていたようです。
協会では流石にないと困る道具だし、縫い物くらいは時間をかけてでも努力すればなんとか作れるだろうと言うことで、課題になったと聞いています。
宮内省では忍縄筒は鷹匠が手作りしていたようですが、協会では課題とはなっていません。
ただ、必要な日本の道具は一揃え所有していなければなりません。
また、鷹部屋、鷹小屋もなければならなかったんですが、随分前に繋ぐ場所があれば良しとなっています。


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