2021/07/31 [No.6726]
ハリスホークと有害鳥獣の追い払い
ハリスホークを購入希望される方の中に、有害鳥獣の追い払いを考えられている方の問い合わせが時々あります。
当方としては売れればありがたい話ではあります。 ですが、今後のことを考え、お話はさせて頂いております。
一点目・・・ 有害鳥獣の追い払いは、鳥獣保護法に基づいて行うものです。 「追い払うだけで獲るわけではない。」 「ただ飛ばすだけだから・・・・」 ・・・などと、言われる方もみえます。 が、獲ってしまったらどうする? 法律上は狙った時点で・・・など、微妙な部分も含みます。 少なくとも、法律の勉強、自治体との交渉&相談するなどは必要です。 いい加減な話で始めると、保護団体などの指摘があった時に守ってもらえません。
二点目として・・・ 今まで鷹を調教した経験のない方がいきなり出来るものではありません。 最低でも「獲物が獲れる鷹」(獲れるように仕込まれた鷹)でなければならないと思います。 「ただ飛ばして戻ってくるような鷹」(ハリスホークでは勘違いされる方が多い)では、最初の数回は驚いて逃げますが、その後は慣れてしまい効果がなくなります。 ※極論を言えば、鷹を飛ばすモーションにビックリするだけで、鷹がなくとも変わんないなんてことも・・・
三点目としては・・・・ 事故などを起こさないか!?と言う問題です。 人に慣れた鷹と言っても、誰の手でも気軽に止まりに行ってしまうような鷹は危険です。 「うちの鷹は、握らない、止まりに行くだけ・・・」と言われる方もいます。 ですが、その鷹を知らない人は振り払おうとするかもしれません! その時にはケガをさせるつもりではなくとも、しがみついてケガをさせてしまうかもしれません。 逆にハリスホークのインプリント(ハンドレアード)個体では、飼い主とペア関係ができていたりする(他人を見て威嚇するような個体など)と、他人を侵入者とみなし、追い払いや攻撃に出るケースがあります。 その場合、ケガをさせてしまったらどうしますか?
ハンドレアードだからとか、ペアレントレアード個体だから大丈夫とか、安易に決めつけられるものでもありません。
鷹(フクロウでもなんでもですが)を飛ばすと言うことは・・・・飛ばす人、一人一人が責任と自覚を持って、最大の注意を払って飛ばすべきものです。
「鷹を飛ばすこと」を禁止されてしまったら、どう責任取れます?
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