2014/05/20 [No.3942]
大緒
注文もあり、在庫切れもありで、大緒を作る。 大緒と言っても、「和洋折衷式の大緒」ですが・・・
もともと諏訪流では、宮内省で花見先生が使われていたものを再現している。 朱色で絹製の組み紐3.6m(2間)の二つ折り・・・で、金属の「モトオシ」(もとおし/鐶・撚り戻し)が付き、その先には「小槌緒/こづちお」が付き、大緒側には傷み止めの「大緒覆い革/おおおおおいがわ」、モトオシのズレ止めの「又革/またがわ」、両端には「房/ふさ」(糸芯・縒り房)が付く。 宮内省の道具は基本的に簡素で、大緒に使われる革は燻し革です。
ただ、あくまで再現しても「普段使うか!?」と言われると、「使っていない」と言える。 以前の、先輩諸氏は和式の「架/ほこ」、しかも「外架/とぼこ」(外置きの架)でも使用していたので「雨などでの傷みで高くついた」・・と聞いている。
現在は事故防止の観点からボウパーチ(弓架)や、ハヤブサではブロック(台架)を使用することが多いので、和洋折衷式の大緒を使うのが一般的。 似たものは古来よりあるが、現在のもとになる物は波多野鷹匠の考案です。
まぁ、和式の大緒を使えば、無駄に傷めるだけで、使うならば「ちょ〜、もったいない」と言えるんですが・・・
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