2009/10/19 [No.2062]
フライングジェス
和式タイプの固定式フライングジェス・・・今期は紫革バージョンで!!
アイルメリィ方式(洋式・アンクレット&ジェスのタイプ)の足革ではタカやフクロウをフリーフライトさせる場合、通常繋いでいるミュウジェス(大緒を通すスリットが入っているタイプ)をフライングジェス(スリットの無いタイプ)に交換しなければなりません。
これは絶対です!!(・・・と言っても私は皆さんに強制することはできませんが・・・)
鳥をフリーフライトさせる(する)場合、装着具(足環、足革、鈴&鈴板、発信機、エマージェンシーカプセル等)をつけることで、ある一定のリスク(ほぼ引っ掛かるというトラブル)が発生します。 例えば・・・・ 鈴や発信機の場合は低いブッシュを鳥が抜けた場合尾羽の上端(背面)スレスレに通り抜けたりしますので、引っ掛かる。 足革(通常は和式)の場合は、イギリ部分やジェスにあたる小槌緒を通す切れ込み(スリット)が引っ掛かりやすい。
特にこの大緒を通す、小槌緒を通すジェスの鳥から遠い部分(先端にあたる)は、ムチのように振られる為、引っ掛かり事故が多いのです。 足革(ジェスのスリット)が引っ掛かると言う事故は非常に多く、また木の上で発生する為、回収が困難になるケースが多々あります。海外ではもちろん、国内でもそれが原因での「ぶら下り死」の報告は聞いていますし、うちの敷地内で飛ばしていたF氏の鳥が杉の木の地上10m程の所で引っ掛かり、登って降ろしたこともあります。そう言った事故をなくす為にアイルメリィ方式の足革は考え出されています。ですので、アイルメリィ方式の開発者の意図は「フライングジェスに交換して事故を減らす」・・・なのです。ですからミュウジェスで飛ばすのは止めましょう。また先端に短い大緒?をつけて三叉状態で飛ばすことやジェスの先端にハトメ等をつけて飛ばすのは最低です。 据前の利便性だけを優先した装着具は鳥を殺します。絶対に止めましょう。
「ちょっと飛ばすだけだから・・・」 「鷹狩りするわけじゃないから・・・」 「便利だから・・・」 「今までは大丈夫だった・・・」 「ハリスだから・・・」 「素人だから・・・」(こんな訳の解らない理由を言う人も)
特にこういう「ちょっとした時」に事故はおきます。 通常は、ハヤブサ類等では付けないか極細にするなどの対策が取られています。 タカ類の場合は拳から急激なスタートとなることが多い為、保持の為のジェスがある程度の持ち易さでなければならなったりするので、太さが必要になります。特に私の場合は「羽合せ/あわせ・はわせ・はあわせ」を強めにするのと、左手の薬指と小指が古いケガのため感覚が鈍いと言う問題があるので足革(和式)タイプの保持感(フィット感)が必要なのでこのフライングジェスを使用しています。
リスクはなくなりはしません。・・・が出来るだけリスクを減らすのは飼育者(トレーナー・据前)の責務です。ましてや以前から起きている、リスクが高いことが伝えられている行為を繰り返し続けるのは止めるべきだと考えます。 偉そうな事を言って申し訳ありません。 しかし、最近は誰でも買える(飼える)ものですし、特にハリスホークは飼育されている方の多くがフリーフライトをさせられています。そんな中にはやはり気軽に考える方が出てきてしまいますし、マナー低下は否めません。 現在10月の後半です。猟期が近づき、フリーにされる方がどんどん出てくるはずです。私自身も引き締めてやっていきたいと思いますので、みなさんも御協力ください。
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