2008/09/11 [No.1526]
ついでに・・・
お客さんから河童オリジナルの鈴板の注文が入り、作ることとなった。自分用も「欲しいなぁ!」と思っていたところだったので、ついでに作る事にした。 もともと鈴板とは鯉の鰓を加工して作っていた。他にはスズキの鰓や鼈甲(べっこう)、象牙なども使われていたし、キジの顔の赤い部分(とさか?)やカケスの羽等で装飾されたものなどもあったと言う・・・ 放鷹協会では基本的には鯉の鰓・・・・しかし、そうそう手に入る状況ではない(80cm以上の鯉・取った後の鯉の処理の問題、食用ではそこまで大きいのはあまり・・・ない)ので、波多野鷹匠がプラスチック板で代用する事を始めた。さらに波多野鷹匠はオオタカに発信機を使い始めた。 彼の狩場はかなりの山奥で、キジを追ったオオタカが数百メートルの単位で飛んで行くため、探すのが大変だったようだ。 当時、海外でも発信機は足につけるのが主流。テールピースには羽軸を傷める等の問題が残った。そこで発信機の取り付け場所として鈴板が考えられた。 この頃に私は協会に入会したのだが、発信機取り付け用の金具(当時は真鍮パイプ・・・鈴の辺りでお互いが変形するのでステンレス パイプに変更)はエポキシの接着剤で止められていた。しかし、長期使用に耐えないため、鈴板に噛ませる方法に変わり・・・さらに見てくれも良くするため、噛ませた余分な部位を内蔵する方法に変えたのだ。
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